8日目 タンキーからハノイ
3時には目が覚めてしまった。800円の宿なのでとにかく汚い、シーツには髪の毛がついている。今日はハノイまでの300㌔、外に出ると今日も曇り、雨は降っていない。
ベトナムに来てからほとんど青空をみていない気がする。特に景色に期待して来たわけではないから良いのだが、やはり残念ではある。ハノイまで300キロはあるが特に見所があるわけではない。
途中から予想通り雨。台風一過を期待していたが雨。雨の中進むと山々が出てくる、ベトナムの山並みは独特だ。ハノイには13時には到着。
ホーチミンとは比べものにならないくらいのバイクの数だ。ハノイ駅で写真を撮りメシも食わずにPCRを受けに行く。
13時半には108軍事病院到着。ユーチューブに上がっていた動画を参考に受付、鼻をグリグリされる、鼻水が溜まっていたが大丈夫か不安になる。
検査の後は日系スーパーで買い物をする。日本語をみれて少し嬉しい。
宿へ向かう。しかしいくら探しても宿がない、色んな人に聞くが知らないと言われる。英語が少し喋れる男の子が一緒に探してくれたが全然見つからない。
ブッキングのレビューを見ると、地図の場所には宿はなかったというような言葉を見つける。レビューもちゃんとみて選ぶべきだったと悔やむ。宿にメールを送っても返事はない、
完全にハズレを引いた。途中で男の子とははぐれてしまい結局ちゃんとお礼が言えなかったのが悔しい。
結局、別の宿をとってその場所に向かう。今度はちゃんと見つけたが、宿の人がおらず数分まってくれと言われる。待っていたら別の人がこっちに来いと言う。
最初は宿の人なのかと思ったがたぶん違う。宿に案内される。もう、疲れていたし、2000円くらいだったのでこの宿に泊まることにする。明日は9時に結果を受け取りに行く。
怖くて眠れないかと思っていたが身体は疲れていたのですぐに眠ってしまった。
9日目 ハノイ観光
5時半には起床。ベトナムに来てからずっと早起きしてる、身体が勝手に目が覚める。結果受け取りは9時なので特にすることはない。
陽性だったときのことを考えてしまい、隔離先のホテルのこととか色々と調べてしまう。ツイッタをみているとベトナムに来ている人の半分くらいは陽性になっている気がする。
1日の陽性者2000人くらいと発表されているが、たぶんコロナになってもそのまま生活してる人が多く実際には街には陽性者で溢れているように感じる。8時半くらいに宿を出て病院へ。
死刑宣告者の気持ちってこんな感じなんだろう。鼻グリグリされた部屋に行くと日本人カップルがeチケットを見せろと言われているにわかっておらず困っていた。教えてあげる。ちゃんと調べてこいよと思ってしまう。
結果を受け取る。手は少し震えていた。陰性だった。ハノイに着いた瞬間に病院に行ったのは正解だった気がする。
今日の予定は全く決めていなかったので、とりあえずベトナムコーヒーを飲みに行く。それからフォーの美味しい店へ。ここにも日本人がいる。話を聞くと有名な店らしい。
ハノイに来てから日本人を沢山見たがこの人達は本当に陰性で日本に帰れるんだろうか。この場所にずっといたら絶対陽性者になってしまうような気がする。
それから日系スーパーで飲み物を買って、暇なので近くの動物園に行ってみる。ベトナムに来て動物園に行くとは思っていなかった。宿には15時前には入った。
この旅の文章は現地で毎日書いたものを帰国してから修正しました。ここまでで現地で書いた文章は終わっている。この後はバイクを返しに行っただけで特に何もしなかったからだ。
無事に日本に帰れることに安心したんだろう、急にやる気がなくなった。
2022年10月現在は帰国のPCR検査は必要なくコロナの影響で行動に制限があることも少なくなりました。
コロナで失った2年の月日をはやく取り戻したい気持ちが強かったので、
今回のベトナム縦断を強行した。コロナ禍においての今回の旅を通じて感じたのは、やはりどうしてもコロナのことが頭に残っており純粋に旅を楽しめなかったってことだ。
この人たちコロナを持っていたらどうしようとか、マスクしてないから移るんじゃないのとか、色々と考えてしまった。
彼らは何も悪くないし、誰も悪くない。はやく純粋に旅を楽しめる世の中になってほしいと心から思う。
原付でベトナムを縦断しました!とか言うとたいそうなことをしているみたいに思われるかもしれないけど、目が前に付いていて手足が動く人間なら誰でも出来ることだと思う。アクセルを捻ったら勝手に進む乗り物に乗っているだけです、場所が海外なだけ。チャリでベトナム縦断しました!とかなら話は変わってくるけど。
あと、ルートに関しても王道の縦断ルートを走っただけなので、危ない部分は全くなかったです。
最近、Twitterでよくいいねくれる女の子がベトナム北のよくわからん場所ばっかりをバイクで走っていたのですが、そっちのほうが全然凄いし冒険のような気がします。
今回の旅でもたくさんのベトナム人に助けてもらった。海外をバイクで旅をすると人間の優しさを身に染みて感じることが多い気がする。本当にありがとうございました。
そして、ここまで駄文に付き合ってくれた皆さんありがとうございました。
今後もできる限り書いていきたいと思います。私事ですがGoogleアドセンスの審査が通らなかったので、通すために適当なレビュー記事でも書こうかなと思ったのですが、自分が読みたくないものを書きたくはないのでやめました。先日一緒にキャンプをした友人にベトナムは読まないがネパールツーリングなら読むと言われたので、今書いている途中です。3年も前のことになるので記憶があいまいになっている部分が多いのですが、読んでいただけると嬉しいです。
最後にこれを読んでいる人はTwitterから来た人ばかりだと思いますが、万が一Twitterを知らない人はろくなことを呟いていないのでフォローしないでください。よろしくお願いします。ありがとうございました。
コメント
こういった旅の文章を読むのが初めてだったので、色んな事を考えながら楽しく読ませていただきました。物事のハードルを自分で上げてるだけで、苦手意識なんかを無くせば自分も冒険ができるのかなと感じました。旅のお裾分け、ありがとうございました。
面白味もない旅の記録に最後まで付き合ってもらってありがとうございました。
人間、やろうとしないだけでやってみると何でもできるもんなんですよね。